まちづくり上井草では、自発的な緑化のネットワーク
を通じた「まちなみづくり」「景観づくり」を目指す
『かみいぐさ雑木みちproject』を推進しています。

はじめよう雑木の庭

かつての雑木林の主役は、コナラやクヌギの類でした。その芽吹きの美しさは他に例えようがありませんが、成長が早すぎるという理由で少なくとも狭小地には適しません。一般家庭に向く雑木としては以下の種類などが考えられます。
*ただしすべて株立ちであることが大切なポイントです。
落葉喬木
- ヤマボウシ
- アオダモ
- アオハダ
- モミジ
- シャラ
- ヒメシャラ
- エゴ
- トネリコ
落葉中低木
- ツリバナ
- ミツバツツジ (白花)
- クロモジ
- シロモジ
- ナツハゼ
- ネジキ
- サワフタギ
- リョウブ
常緑喬木
- ソヨゴ
- ハイノキ
- アラカシ
- シラカシ
*アラカシ、シラカシは成長が早いので頻繁に手入れが必要。
その他では、シマトネリコは成長が早すぎるのと、雰囲気が他の樹種と合わないのでお勧めしません。シマトネリコはあくまで鉢植え向きです。
常緑中低木
- アシビ
- ヒラドツツジ (白花)
- シャクナゲ (白花)
雑木の庭の主役はあくまでも木々の葉の緑であり、株立ちの幹が空間にもたらす効果です。白花は緑を引き立てながら華やかさのみを添えます。赤系の花はそれ自体が主役になろうとします。品格の高い白花だけの庭作りはホワイトガーデンとも呼ばれます。

株立ちの素材は、ごく稀にホームセンターや、ネット販売で見かけることもありますが、一般消費者には直接手に入れにくいのが現状です。信頼の置ける造園業者に依頼するのが良いでしょう。
手入れについても、雑木を扱い慣れた専門の植木職人にお願いするのが原則です。全体が自然な形になるように、まず芯となる枝を決めます。伸ばしたい枝先を残し、鋏は出来るだけ細い枝に使います。一方、不要な枝はむしろ大胆に付け根で切り落としてしまいます。ただし何よりも全体的なバランスが大切です。最終的に太くなりすぎた幹は、可能であれば根元で伐る (おろぬく) 場合もあります。株立ちだからこそ可能な管理方法ですが、すべて樹形を柔らかく自然な印象に保つための工夫です。

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contents
- 1 キーワードは『株立ち』
- 2 雑木林の移り変わり
- 3 暮らしながらのまちづくり
- 4 はじめよう雑木の庭

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